食中毒について理解して頂いたところで、ここからは家庭で出来る食中毒予防について紹介していきます。また、大きく分けて6つに分類されるので慣れないうちはその6つの点を大まかに気を付けるだけでも、だいぶ効果があります。
1)食品の購入
- 肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入するようにしましょう。
- 賞味期限が表示してある商品は日付をきちんと確認してから購入しましょう。
- 購入した商品は肉汁や水分が漏れないようビニール袋に小分けして持ち帰るようにしましょう。
- 生鮮食品など温度管理が必要な食材を購入した際には寄り道はせず、まっすぐ家路につくようにしましょう。
2)家庭での保存
- 温度管理が必要な食材は帰宅後、すぐに冷蔵庫へと保管するようにしましょう。
- 冷蔵庫内部を食品で詰めすぎると温度調節ができなくなるので、約3割ほどのスペースを空けて利用するようにしましょう。
- 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持するのが目安です。
- 肉や魚などはビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう。
- 肉、魚、卵などを取り扱う前と後に必ず手を洗うようにしましょう。
- 食品を流し台の下に保存する場合は、流し台の水漏れに注意しましょう。
3)下準備
- 台所は清潔に保つようにしましょう。
- 手を隅々まできれいに洗いましょう。
- 食材を取り扱った後はきちんと手を洗って次の作業に移るようにしましょう。
- 肉や魚などの汁が果物やサラダなど生で食べる物や調理の澄んだ料理にかからないようにしましょう。
- 生の肉や魚を切った後、そのまま野菜や果物を切る作業はしないようにしましょう。順番を逆にしたり、次の食材を切る前に洗って清潔な状態にするなどの準備が必要です。
- 可能であれば肉用、魚用、野菜ように包丁とまな板を用意して頂くと、さらに安全です。
- あらかじめラップで包まれていたりカットされている野菜も調理前に水洗いをするようにしましょう。
- 冷凍した食材を解凍する時には冷蔵庫へと移動させてゆっくりと解凍させるか、レンジを使用して素早く解凍するかにしましょう。室温を利用すると、細菌の繁殖が活発になるのでしてはいけません。
- 調理に利用する分だけ取り出し、それ以外はてきぱきと冷蔵庫へと片付けます。
- 利用した包丁やまな板などの道具はすぐに洗うようにしましょう。
4)調理
- 加熱調理によって食中毒菌を殺すことができるので、十分に火を通すようにしましょう。
- 調理が終わり、皿に盛ってそのまま放置しておくと空気中の細菌が付着して増殖する恐れがあるので、出来た料理はすぐに食べるか、ラップなどをかぶせてあまり空気に触れさせないようにしましょう。
- レンジは種類によって熱が伝わりにくい物もあるので、時々かき混ぜたり蓋をして十分に熱が伝わるようにします。
5)食事
- 食卓に着く前に手を洗いましょう。
- 清潔な手で、清潔な機具を使い、清潔な食器に盛り付けるようにしましょう。
- 温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。
- 細菌が増殖する恐れがあるので、調理前の食品や調理後の食品を長時間室温で放置しておくのは止めましょう。
6)残った食品
- 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。
- 残った食品は早く冷えるように、浅い容器や小さい容器を利用して保存するようにしましょう。
- 時間が経ちすぎたら細菌が増殖している恐れがあるので、思い切って捨てる選択肢も入れましょう。
- 残った食品を温め直す時も、十分に熱を通すようにしましょう。
- 見た目やにおいでちょっとでも危ないと感じたら、食べずに捨てるようにしましょう。
