Lesson 02-4 栄養について 食事のバランス

食事には栄養のバランスを整えておいしく作っていくことが重要になってきますその為の要素について学んでいきましょう。

五味(ごみ)をそろえる

五味

五味は読んで字のごとく、味の基本となる5種類の総称です。この五味がそろう事によって食事を最後まで飽きずに美味しく食べられるとされています。

  • 甘味
  • 酸味
  • 辛味
  • 苦味
  • 鹹味(塩味)

五色(ごしき)をそろえる

五色は食事の色を指しており、五色がそろうと彩りが良くなり、おいしそうに感じて食欲を湧かせてくれます。

  • 黒(紫)
  • 黄色
  • 青(緑)

五法(ごほう)をそろえる

五法とは料理の基本となる調理法です。5種類の調理法をそれぞれ使い分けることで数種類の料理を効率よく調理出来たり、毎日の食事のバリエーションを増やすことができます。

  • 焼く
  • 煮る
  • 揚げる
  • 蒸す
  • 生食

五味、五色、五法を上手に使う

可能な限り、栄養素の種類や含有量について知っておくと栄養のバランスを細かく計算することができます。しかし全ての食材の栄養素を把握することはとても困難な事です。

しかし栄養学について十分な知識がなくとも、五味、五色、五法をそれぞれ意識して献立を考えることで、さまざまな食材を効率よく摂取することができます。しかもそれぞれを厳密にそろえる必要もなく、ただ少し意識して料理に向かい合う事で見た目が良くなるだけでなく食事のバラエティーも増え、自然と栄養バランスもとれるのです。

基本的な献立

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献立にはエネルギー源となる主食、たんぱく質などで食べ応えのあるおかずである主菜、野菜などでビタミンとミネラルの補給を目的とした副菜が2種類、それと汁物を加えた定食スタイルが一般的です。

このように1つの汁物に3つのおかずが組み合わさった献立を一汁三菜と呼びます。

この一汁三菜を基本の形として、バランスの取れた食事をそれぞれ考えていきます。

まずは主食をどれにするか考えます。基本的には日本でよく食べられているお米か、準備が簡単なパンが用いられます。他にも飲み込みやすいうどんやそばなどの麺類も主食に分けられます。

次に主菜のを考えます。調理法はメインとなる食材に合わせて変えていきますが、食材は基本的に肉類や魚介類、大豆などのたんぱく質を用いた物となります。そして色を考え、足りない食品を選んでいき、主菜の添え物や副菜、汁物へと分類して食材を決定していきましょう。

食材が決まったら味付けや調理法を決定していき、献立を組んでいきます。ここで注意していただきたいのが同じ五味、五法をなるべく使用しない事です。

同じ物が被ってしまうと料理に『違い』を持たせることができず、食事に『飽き』が来てしまいます。そうなると最後まで食事を楽しむことができないため、できるだけ同じ物を使用しないよう心掛けましょう。